環境機器株式会社

2021.11.22

フローの経営、ストックの経営

経営とは、会社の「資源」(=ストック)を使って顧客満足や社員の満足社会貢献と言う「成果」を出していくことだと思う。当たり前のことだけれども、それは毎月・毎年の売り上げと利益を見ているだけではわからない。

フローである売り上げと利益を見るだけの経営は、卵の数ばかり考えてそれを生み出す親鳥やその生育環境に注意を払わないと言うのと同じことだと思う。(フローで)良い卵をたくさん産んでもらうためには、(ストックである)親鳥が健康でなければいけないし、そのための環境を整えなければならない。

会社経営も同じことで、会社には様々な「資源」がある。一番大事なものは、人材である。人材は短期間では育たない。いろんな経験を経て、だんだんと業界の事や製品のことがわかってきて、顧客からの信頼も得られる。事業を効率的に運用するためのソフトウェアも簡単には作れない。様々な紆余曲折を経て、少しずつ使えるシステムが出来上がってくる。

もっと抽象的なものでは、会社文化がある。会社の雰囲気、ものの考え方、案件の進め方やスピード感などは、成果を生み出すための重要な資源だ。これも経営者の考え方が反映されると思うが、熟成には時間がかかる。

稼いで蓄積された自己資金も、重要な資源だ。フローで毎年稼いだ利益を、そのまま現金で積んでおくだけでは勿体ない。とは言っても、金融資産で運用してもそんな上手い投資話しはないし、リターンがあったとしても大きなものは期待できない。やはり大事なのは、既存事業のブラッシュアップまたは新規事業に再投資して、余剰資金も活用してしっかり利益を上げ続けることだと思う。稼いだものも単なる蓄積とはせずに再投資に回してその分も追加で稼ぐこと、これによって企業は「複利的に」成長していくものだと思う。

フローの経営からストックの経営へ、当社もこのことを意識して長期的な視点が頑張っていきたいと思います。

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環境機器って何やってる会社?(チアキャリアの説明ページ)
この投稿の著者
片山 淳一郎
片山 淳一郎
代表取締役
京都大学法学部卒・ケンブリッジ大学経済学修士
高校時代の部活、水球から人生の全てを学ぶ。大学卒業後、日本興業銀行へ入行し社会人の基礎を学んだ後退職。イギリス留学を経て当社に入社、2000年に家業の当社を継ぐ。老舗町工場であった当社を開発型コンサルティング商社に業態変更し、業界1位の独特なポジションを築き上げた。当社の経営と共に、公益社団法人日本国際民間協力会の副理事長として途上国支援に注力、また一般社団法人茨木ウォーターポロクラブを立ち上げ、大阪での水球普及を行なっている。社員と共に、フルマラソンに挑戦する健康経営を実践。毎年12月に開催される那覇マラソンが社内の公式大会。自らも走るのは嫌いだが「経営者の強みは知力と体力」と考えて日々頑張っている。
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