私が生まれ育ったのは鳥取県の田舎町。
9歳のときに父は病気で急死し、
もともと借金を抱えるほど貧乏だった家がさらに貧しくなりました。
私は三人兄弟の長男として、心のどこかで「母親を助けなくては」と思いつつも、
きちんと勉強もせず、地元の仲間たちと悪さをする日々でした。
 
高校卒業後に就職しても、真面目に働かず仕事を転々。
しかし、20歳のときにダックスの創業者である大畑と出会ったことが、
私の人生を大きく変えました。
 
「お前は、このまま遊びほうけてアウトローになっていくのか？
それとも考え方を変えて努力して、幸せな人生を目指していきたいか？」
大畑は、そんな風に私に問いかけました。
 
この出会いを機に、私は大畑の下で挨拶や礼儀作法、
「人間としての正しいあり方」を一から学び、
ようやく仕事というものにも真剣に取り組めるようになったのです。
さらに、京セラ創業者・稲盛和夫氏の「盛和塾」の塾生になった大畑から、
利他の心や経営哲学など多くの教えをいただきました。
 
そして2008年、ダックスが山陰地方から東京へ進出するタイミングで、
新たに立ち上げた子会社の社長を任せてもらうことになりました。
 
さらに2015年、グループ全体の代表取締役に就任し、現在に至ります。
 
私がここで皆さんにお伝えしたいのは、
「人生は誰に出会うかで決まる」ということです。
 
私は決して生まれつき優秀だったわけでも、裕福な家庭環境で育ったわけでもありません。
田舎の落ちこぼれの人間が、たった一人との出会いをきっかけに生き方が変わり、
そして経営者になることができたのです。
 
私が大畑に「心」を教えていただいたように、
私自身も、若い人たちに「人としての正しいあり方」を本気で伝え続けていきたい。

ダックスは「大家族経営」を掲げている会社です。
もし、ご縁あって共にダックスで働けるようになれば、
私は本当の父親のように、必ず皆さんのことを幸せにすると約束します。