中小企業の新卒採用課題とは?解決のための3つのポイント!
応募者が集まらない、欲しい人材が見つからない、
せっかく見つかったとしても内定辞退が目立つなど、
中小企業における新卒採用の課題を良く耳にします。
今年はうまく採用ができても、次の年はどうなるかわからない、という
新卒採用の環境変化にも適応しながら、それでも自社の将来のために優秀な人材の確保は必要です。
ここでは、中小企業の新卒採用における課題と原因を見つめながら、
解決のためのポイントをご紹介していきます!
1 新卒採用における中小企業の課題とは?
1-1 中小企業と大手企業の有効求人倍率
2022 年 3 月卒の求人倍率を従業員規模別に見ると、
300 人未満企業は 1.88 ポイント上昇、また 300~999 人企業も 0.12 ポイント上昇しました。
一方で、1000~4999 人企業は 0.25 ポイント低下、5000 人以上の企業も 0.19 ポイント低下しています。
企業側から見ると、従業員規模 1000~4999 人と 5000 人以上の企業で採用予定数が、
それぞれ 0.7%、3.0%増加しました。
一方で、従業員規模 300 人未満と 300~999 人の企業で採用意欲が減少しています。
従業員規模 1000 人未満の企業については、コロナ禍から採用数の回復が遅れており、
さらに学生側の希望が大企業へと流れていることで、中小企業希望者数が減少したため、
求人倍率が上昇する結果となっています。
コロナ禍による不確実性の増加によって、学生は安全志向で大手企業を希望していることで
学生の希望は中小企業から大企業への揺り戻しが起きており、
大手企業との採用格差が拡大していると言えます。
1-2 中小企業はなぜ新卒採用が難しいのか?
中小企業は母集団形成が難しい
まず課題となりやすいのが、母集団形成の難しさです。
母集団とは、自社の求人に関心を持ち応募をしてくれる候補者の集団を指します。
ネームバリューのある大手企業を除き、多くの中小企業にとって母集団形成は
採用担当者の頭を悩ませるプロセスでもあります。
せっかくお金をかけて求人広告を掲載しても、他の多くの企業の求人に埋もれてしまい、
中小企業や知名度がまだない企業は特に母集団形成に苦戦を強いられるためです。
中小企業は大手企業との採用コストの差がある
中小企業と大手企業では、採用に掛けられる資金面にも差があります。
他の企業に埋もれないように求人広告を打ち出すのにも多くの資金が必要です。
新卒採用に多くの予算を投資できる大手企業とは異なり、
少ない金額でも良い人材を集めるための工夫や努力が中小企業には必要になってきます。
中小企業は採用リソースが不足
中小企業は採用のリソース不足が課題となっていることも少なくありません。
前述の採用コストはもちろんのこと、採用担当者の数が不足している、
社内に採用ノウハウがないなどといったケースも散見されます。
採用担当者の人員不足は、応募者へのレスポンス遅延による人材の離脱を起こしたり、
また、採用ノウハウが不足していれば、母集団形成の方法からターゲット人材の選考基準の設定、
内定から入社までの応募者フォローに至るまで、あらゆる工程で機会損失を招きかねません。
人手不足により、求人広告の見直しや改修が行き届かず、さらなる悪循環を生み出しかねないのです。
2 学生の志向は大手企業寄り?中小企業寄り?
2-1 学生は大手志向?
マイナビ大学生意識調査によると、
「大手企業がよい」「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」と答えた学生:全体の55.1%
「中小企業がよい」「自分のやりたい仕事ができるのであれば中小企業がよい」と答えた学生:全体の41.1%
という結果がでました。
先行きの見えない日本経済に対し、学生が将来に不安を抱えていることが一つの要因と考えられます。
2-2 学生の声から考える中小企業が意識すべきポイント
「マイナビ2022年卒大学生就職意識調査|株式会社マイナビ」をもとに、
学生の志向性や中小企業の課題感を紐解いていきましょう。
あなたの「就職観」に最も近いものはどれですか。
回答 | 割合 |
---|---|
楽しく働きたい | 34.8% |
個人の生活と仕事を両立させたい | 23.0% |
人のためになる仕事をしたい | 15.2% |
自分の夢のために働きたい | 10.9% |
社会に貢献したい | 6.1% |
プライドのもてる仕事をしたい | 3.9% |
収入さえあればよい | 5.3% |
出世したい | 0.9% |
楽しく仕事が出来るかを重視する学生が多く、また、
プライベートとの両立や社会貢献をモチベーションにし就職活動をしていることも伺えます。
仕事の魅力、仕事の楽しさややりがいを伝えること、また会社の雰囲気や、
既存社員が実際にどのように働いているかが見えるようなコンテンツを用意することが重要と言えます。
企業選択をする場合、どのような企業がよいと思いますか(2つ選択)
回答 | 割合 |
---|---|
安定している会社 | 42.8% |
自分のやりたい仕事(職種)ができる会社 | 34.6% |
給料の良い会社 | 17.5% |
勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社 | 11.0% |
働きがいのある会社 | 12.8% |
これから伸びそうな会社 | 12.4% |
社風が良い会社 | 11.3% |
休日、休暇の多い会社 | 9.1% |
「やりがいをもって働ける会社」を希望している学生が多いことが学生の本音です。
学生は社会で働いたことがないので、会社で働くイメージがつきにくいものです。
会社説明会では具体的な仕事内容を紹介し、「やりがいをもって働ける会社」ということを
積極的に訴求することが新卒採用成功のポイントかもしれません。
行きたくない会社があるとしたら、どのような会社ですか。(2つ選択)
回答 | 割合 |
---|---|
ノルマのきつそうな会社 | 35.8% |
暗い雰囲気の会社 | 28.9% |
休日・休暇がとれない(少ない)会社 | 21.5% |
転勤の多い会社 | 24.9% |
仕事の内容が面白くない会社 | 17.6% |
残業が多い会社 | 14.4% |
給料の安い会社 | 13.4% |
大学・男女差別のありそうな会社 | 12.0% |
財務内容の悪い会社 | 7.3% |
歯車になりそうな会社 | 3.9% |
待遇面や環境面など、会社の体制としてすぐに変更をすることが難しい場合もありますが、
学生の本音を見てみると、決して無視はできない項目と言えます。
以上を踏まえた上で、実際に大企業に負けない新卒採用をするためには、
他にどのようなポイントに注意して採用を進めていく必要があるのでしょうか?
3 中小企業が新卒採用を成功させるための課題解決方法
ここでは、3つの方法に分けてまとめています。
3-1 自社にはどんな魅力や強みがあるか
まず、自社の魅力は何かという自社分析から始めていきましょう。
言わずもがなですが、良い会社に人は集まります。
良い会社という定義は、企業規模の大小や、有名かどうかのネームバリューではなく、
求職者や就活生にとって、魅力があるかどうかというものさしで測ることが大切です。
大手には勝てない、有名企業じゃないから魅力がない、ではなく
自社だから胸を張れる強みを掘り下げてみることや、
既存社員が就業している理由をヒアリングしてまとめてみましょう。
3-2 自社の魅力の打ち出し方
自社の魅力を分析したところで、それをどのように訴求していくかを考えましょう。
求職者や就活生にどのように魅力を伝えていくかは非常に重要です。
原稿の書き方、写真やデータの組み込み方など、自社の魅力を最大限に伝えられるようにしましょう。
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3-3 効果的な採用ツール、掲載媒体を使う
新卒採用においての採用ツールはたくさんありますが、
大手ナビサイトで掲載する選択肢しかないと、資金力のある企業に埋もれてしまい
結果、採用に至らなかったという場合も多く見受けられます。
大手企業の採用手法がすべての企業に合うわけではありません。
大手企業の手法にのっとるのではなく、中小企業は予算やリソースにより
ツールを選定できるようにアンテナを張っておくべきでしょう。
近年は、就職サイト以外にも、「ダイレクトリクルーティング」や「人材紹介」
「中小向け合同説明会」「リファラル採用」「SNS採用」など就職サイト以外の採用手法が多くあります。
本当に就職サイトが一番自社にあった方法なのか、今一度検討してみてはいかがでしょうか。
その中でも、チアキャリアは少ない予算でコストパフォーマンスの高い採用活動を実現できるツールです。
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4 中小企業の新卒採用成功事例をご紹介!
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5 まとめ
いかがでしたでしょうか?
中小企業でも、やり方ひとつで大手企業へ引け目を取らない採用活動が可能です。
学生の志向と採用市場の傾向を理解したうえで、中小企業ができる施策をしっかりと取り入れ
自社の魅力や強みを伝えるツールをうまく運用することで、中小企業の採用を実現していきましょう。
新卒採用についてお困りなことがあればお気軽にご相談ください。
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