私の父は電気屋を営んでいました。
常に忙しく働き続ける父の姿を見て育ちましたから
将来、自分が経営者を目指そうとは少しも考えていませんでした。

高校卒業後、運送会社へ就職。
サラリーマンとして組織とはいかなるものかを学び、3年で退職すると一転、
フリーター生活を始めました。
ボーリング場、カラオケ屋、日雇い労働、飲食店…。
多種多様なアルバイトを掛け持ちして過ごす毎日。
時には酷い扱いを受けることや、馬鹿にされることもありましたが、
それらの経験から多くの学びを得たことは確かです。

その後、たこやき屋を開業。
滑り出しは順調でしたが、世間はそう甘くない。
2年で廃業に追い込まれ、当時23歳であった私は次の道を真剣に考えました。

そんな時、ふとテレビに目をやると、画面の中の芸能人がすごく輝いて見えました。
「羨ましいと思う事をすればいい。自分も芸能人を目指そう！」
そう思い立ち、小さな事務所に入りました。
レッスンを受け、小さな役でしたが2つの「Vシネマ」作品に出演。

しかし、突然の父からの電話で生活は一変しました。

そこで父に初めて聞かされたのは、
実家の電気屋の経営がうまくいっていないこと、借金を抱えているということ。
これを機に、私は家業を手伝うようになりました。
借金返済を第一に、利益を生み出すべく、省エネ装置のレンタル事業をスタート。
少しずつ新しい事業を展開し、弊社の設立に至りました。

紆余曲折して経営者の道を歩むことになった私ですが
正直に言うと、若い頃は楽をして稼ぎたいと思ったこともありました。
しかし、そんな方法はなかった。
“成功のためには努力するのみ”
これが、経験から確信したことです。

地道な努力あってこその成功。
強い志を持つ社員と共に、大きな夢の実現に向けて歩み続けます。