就活の自己分析は5ステップで完了!具体的な方法をわかりやすく解説

自己分析

就活の自己分析は5ステップで完了!具体的な方法をわかりやすく解説

**「就活の自己分析ってどうやってしたらいいの?」** **「自己分析って言っても何から始めたらいいのかわかない」** 就活を始めると、避けて通れないのが自己分析です。 自己分析とは、自分の性格や強み・弱み、価値観の傾向などを明らかにすること。 自己分析をすることで、「自分のやりたいこと」が明確になり、業界・企業選びだけでなく、ES作成や面接対策にも活きてきます。 とはいっても、「自分のやりたいこと」を見つけるには時間がかかります。自分のことを客観的に分析して、自分にあった仕事を見つけるのは簡単なことではありません。 そこでこの記事では、**自己分析をする目的から、自己分析の方法を5ステップで解説していきます。** 1ステップごとにやるべきことを明確に示しているので、この記事を参考にしながら、すぐに自己分析を始められます。 また後半では、筆者が実際に就活生時代におこなった「メモの魔力」を活用した自己分析の方法も紹介しています。 ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。 ## 自己分析をする目的 「まずは自己分析だ!」と思って、目的も分からずに自己分析をしても意味がありません。 自己分析をする目的は、主に以下の2つです。 * **企業選びの軸を明確にする** * **自己PRや志望動機を伝えるときの材料にする** 目的意識をもって、自己分析を始めましょう。 ### 企業選びの軸を明確にする 自己分析をする1つ目の目的は、「企業選びの軸を明確にする」ことです。 企業選びの軸とは、数ある企業の中で何を基準にして選んでいくのか、判断基準や譲れない条件のことです。 たとえば、自己分析で自分が「安定」を重視していると分かれば、企業選びをする際も「安定しているかどうか」が1つの判断軸になります。 自己分析をせずに、企業選びをしてしまうと、就職後に「自分のやりたいことと違った…」「社風とまったく合わない…」などといったようにミスマッチが起きかねません。 企業選びの軸を明確にするためにも、自己分析はしっかりと行いましょう。 ### 自己PRや志望動機を伝えるときの材料にする 自己分析をする2つ目の目的は、「自己PRや志望動機を伝えるときの材料にする」ことです。 自己PRや志望動機は、ESを書くときや面接のときに必要になります。そのときに、自分の強みや弱み、やりたいことや価値観が明確でないと、中身のない内容になって企業にも伝わりにくくなります。 たとえば、自己分析で中・高・大で同じスポーツをしてきた経験から「忍耐強い」「継続力がある」という強みがわかったら、そのことを自己PRに活かすことができるでしょう。具体的なエピソードと一緒に話すことで、自分の魅力を伝えやすくなります。 自己分析をする際は、自己PRや志望動機の材料にもなることを踏まえて、過去の出来事、エピソードを1つ1つ思い返していきましょう。 なかなか時間のかかる作業ではありますが、自己分析を丁寧におこなっていくことで、その後のES作成や面接対策がスムーズにすすめられます。 ## 自己分析は5ステップで完了! 自己分析といっても、やり方はさまざまです。すでに方法はたくさん紹介されていますが、ここでは、5ステップで完了するやり方を具体的に紹介します。 5つのステップを順番に踏んでいくことで、企業選びの軸を明確にして、自己PRや志望動機に活用しましょう。 それぞれ、具体的にノートに書き出す項目も紹介しているので、ぜひメモをとりながら実践してみてくださいね。 自己分析5ステップ ステップ①**モチベーショングラフを描こう** ステップ②**過去の出来事や感情の動きに「なぜ」を問う** ステップ③**過去の出来事から得られた気づきを書き出す** ステップ④**書き出した要素から「就活の軸」を設定する** ステップ⑤**自分の長所と短所を出来事ベースで書き出す** ### ステップ①モチベーショングラフを描こう まずは、モチベーショングラフを描きましょう。モチベーショングラフとは、これまでの人生の充実度、モチベーションの上がり下がりをグラフ化したものです。 以下の画像のように、横軸に時間、縦軸にモチベーションの上下を描いていきます。 ![モチベーショングラフ](https://drive.google.com/thumbnail?sz=w1000&export=view&id=1upICvP9dRvPXrJlDM_qi6JGBPGwyPWIP) 上の図は、モチベーショングラフの一例です。実際に作成する際は、紙に鉛筆やシャーペンで書くのをおすすめします。 自分の過去を振り返っていると、「そういえば、中学のときが一番楽しかった」「大学は1年1年が長く感じたな」などと、記憶が次々と思い返されてきます。 途中で付け足しができるように、大きめの紙に書くと良いでしょう。横幅をなるべく広くとって、自分が描きやすいように工夫しましょう。 ### ステップ②過去の出来事や感情の動きに「なぜ」を問う モチベーショングラフを描いた後は、過去の出来事や感情の動きについて「なぜ、このような気持ちになったのだろう?」「この出来事から生まれた価値観は何だろう?」と疑問を投げかけていきましょう。 「なぜ」を問うことで、自分の大切にしたい価値観や譲れない条件、好き・嫌いが見えてきます。 たとえば、上のモチベーショングラフから、「中学時代にテニス部の部長として活動したとき」が一番モチベーションが高いことがわかります。 「なぜ、部長をしていた時が一番モチベーションが高かったのか?」という問いに、「部員の先頭にたってチームを引っ張ることにやりがいを感じていた」などと答えを出すことができます。 ここで重要なのは、モチベーションが高かった時だけでなく、低かったときも言語化することです。逆に低かった時から、「嫌い・苦手なこと」「それを乗り越えられた要因」がわかってきます。 ここできちんと言語化しておくことで、ステップ3以降のワークもスムーズに進められます。 ### ステップ③過去の出来事から得られた気づきを書き出す モチベーションの上がり下がりを言語化したところで、その過去の出来事から得られた気づきを書き出していきましょう。「過去の出来事や感情の動きが、今の自分に与えている影響」を考えるワークです。 具体的には以下の項目に沿って考えていくとよいでしょう。 * **学んだこと** * **変わったこと** * **今思うこと** * **そこから生まれた価値観** * **今の自分にどう影響しているか?** たとえば、先ほど例に出した「中学時代のテニス部で部長をしたとき、部員の先頭にたってチームを引っ張ることにやりがいを感じていた」ということから得られた気づきを書き出すと、 * 学んだこと:部長として活動するうえで、責任感が身についた * 変わったこと:リーダーシップを自分から積極的にとれるようになった * 今思うこと:部長としてチームをまとめる事は大変だったけど、そこにやりがいを感じてた。自分1人ではできないことも沢山あることがわかった * そこから生まれた価値観:リーダーは人に頼ることも重要 * 今の自分にどう影響しているか?:何事も1人でやろうとするのではなく、周りの力も借りながら取り組めるようになった 過去の出来事が今の自分に結びついていることを中心に考えていくと、自分の大切にしたい価値観がわかってきます。 ### ステップ④書き出した要素から「企業選びの軸」を設定する モチベーショングラフから気づきを書き出したら、いよいよ「就活の軸」を考えていきましょう。 「企業選びの軸」とは、自己分析をする目的で説明したように、企業選びをするうえでの判断基準や譲れない条件のことです。 たとえば、先ほど挙げた「中学時代のテニス部で部長をしたとき、部員の先頭にたってチームを引っ張ることにやりがいを感じていた」から得られた気づきから、 * チームで何か1つの目標に向かって努力することが好き * 1人でもくもくとするよりも、コミュニケーションをとりながら進める方が楽しさややりがいを感じる * 目標を達成するための過程を重要視する * 自分で積極的に物事を進めていくことが好き といったことがわかります。 そのため、企業選びの軸も「コミュニケーションをとりながらチームで仕事をする」「目標を追いかける仕事」といったふうに絞ることができます。 ここで重要なのは、**具体的な出来事を抽象化することです。** 上の例のように、部長をやっていたからといって、リーダーシップをとることが必ずしも得意・好きとは限りません。もしかしたら、チームスポーツ自体に魅力を感じていたのかもしれません。 その経験で得た気づきから、自分の特性を客観的に捉えることが大切です。 ### ステップ⑤自分の長所と短所を出来事ベースで書き出す 最後に、自分の長所と短所を出来事ベースで書き出していきます。これは、モチベーショングラフで描いた1つ1つの出来事に対して出していきます。 たとえば、以下のように書き出していきます。 #### 長所:チームで活動する際に、リーダーシップを発揮できる (具体的な出来事)中学時代にテニス部の部長を経験して、県大会で優勝できた #### 短所:一人で黙々とする作業が苦手 (具体的な出来事)大学受験に失敗したこと。浪人するも、モチベーションが維持できず挫折してしまった このように1つ1つ書き出していくことで、自分の考え方や価値観、傾向が見えてきます。それと一緒に「根拠となる事実」を説明することで、より説得力のある長所、短所を導きだせるでしょう。 ## 自己分析をした後は? モチベーショングラフを使って自己分析をした後は、さっそく就活の軸をもとに企業を探していきましょう。 たとえば、自己分析の結果「常に成長できる環境」「仲間とコミュニケーションをとりながらすすめる仕事」「リーダーシップを活かせる」という軸ができたとしましょう。 「常に成長できる環境」という観点から企業を選ぶなら、研修制度が整った企業、成果に応じて昇給がある企業、若手にも活躍の場がある中小・ベンチャー企業などといくつか選択肢を絞ることができます。 「仲間とコミュニケーションをとりながらすすめる仕事」という観点からは、逆に「1人でもくもくと作業する仕事」を選択肢から外すことができます。基本的に、仕事は人とコミュニケーションをとることが必須ですが、中にはあまり必要のない事務の仕事や専門職などもあるでしょう。「選択肢を削る」という視点も、企業選びをするうえで重要です。 「リーダーシップを活かせる」という観点からは、人をとりまとめる必要があるディレクターやプロジェクトマネージャーなどの職種を絞ることができます。 このように、それぞれの軸から絞り出せる選択肢を並べていき、3つの軸をすべて満たすような企業・職種を見つけていきましょう。
自分にあった企業がわからない人には逆求人サービスがおすすめ! 「自己分析が思うように進まない」 「自分の特性はわかったけど、それを活かせる企業が見つからない」 このようにお困りの方には、逆求人スカウトサービスがおすすめです。 逆求人スカウトサービスとは、サイトに自分の基本情報と自己PRを登録するだけで、企業からスカウトがもらえる就活サービスのこと。 特に、中小・ベンチャー企業に特化した[「CheerCareer」](https://cheercareer.jp/register?key=f435ecf0aa23069a3fb789817d10511e)は、優良企業からオファーをもらうことができます。 チアキャリア厳選のおすすめ企業が定期的に更新され、今までにない新しい事業やユニークな取り組みをしている企業に出会えます。 「自分の特性を活かせる企業を見つけたい!」 「他の就活サイトでは出会えないような企業に出会いたい!」 「自分から企業を探す手間を省きたい!」 このような方にはぴったりなサービスなので、ぜひ登録してチェックしてみてくださいね。
## 自己分析で活用できる「メモの魔力」 最後に、筆者が就活生のときに、自己分析をする際に非常にお世話になった方法を紹介します。 それが、**前田裕二さん著作「メモの魔力」**がおすすめです。 この本の最後のページには、著者自作の「自己分析用の問い1000問」が書かれてあります。かなりボリュームはありますが、この1000問の質問に答えることで、自己分析を漏れなくおこなえると言っても過言ではありません。 たとえば、1000問の問いにはこのような質問があります。 * 将来の夢は? * 理想の職業は? * 理想の人は? * 理想の食生活は? * 理想の住まいは? * 理想の年収は? * 理想のパートナーは? * あなたの信念は何か? 過去に対する問いもありますし、将来に対する問いもあります。 筆者は、就活時代に友人と「毎日50個ずつ問いに答える」ということを1ヶ月間やって、1000問の問いをコンプリートしました。友達とやってみた結果をシェアするのも良いでしょう。 また、本の中身にも就活に役に立つ考え方やメモをとる実践的な方法など、社会人になってからも役に立つ内容がもりだくさんです。きになる方はぜひチェックしてみてください。 ## まとめ この記事では、就活するうえで避けては通れない自己分析の具体的な方法を5ステップに分けて紹介しました。 おさらいすると、自己分析5ステップは、 ステップ①**モチベーショングラフを描こう** ステップ②**過去の出来事や感情の動きに「なぜ」を問う** ステップ③**過去の出来事から得られた気づきを書き出す** ステップ④**書き出した要素から「就活の軸」を設定する** ステップ⑤**自分の長所と短所を出来事ベースで書き出す** でした。 この記事を読んで、自己分析で就活の軸やアピールポイントが明確になれば幸いです。ぜひ、行動にうつしてさっそく自己分析をすすめてみてくださいね。
この記事を書いた人
旅するライター女子なつぽん
24歳|フリーランスWebライター|広島出身
22年間広島で育ち、就活で上京。都内ITベンチャー企業で1年半ライターとして勤務。新卒2年目で独立し、現在は旅をしながらフリーのWebライターとして活動中。親に就職先を大反対され、内定承諾書を破られた経験があります笑


旅するライター女子なつぽんのInstagramアカウント
旅するライター女子なつぽんのTwitterアカウント
この人の記事をもっと読む
このページをシェアする