INTRODUCTION

いまやどんな企業にとっても、ITの活用は成長のカギ。ただ、中堅・中小企業では、人材不足やノウハウ不足から、思うようにIT活用が進んでいないこともあります。
「中堅・中小企業を強くする」「働き方を革新する」をミッションに、「シェアード社員」というユニークなサービスを通して、中堅・中小企業をコーポレートITから支援しているのがユナイトアンドグロウ。「自ら考え、自ら動き、自ら成長する」がモットーのユナイトアンドグロウの「コーポレートエンジニアのシェアード社員」とは、どんな存在なのでしょうか。
ユナイトアンドグロウ株式会社 人材採用部 リーダー 藤田圭さんと教育研修室 UGアカデミー運営チーム 稲田陽音 さんに、同社の理念や社風、求める人物像などについて聞きました。

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コーポレートITから、中堅・中小企業の成長をサポート

ユナイトアンドグロウは「中堅・中小企業の情報システム部門(コーポレートIT部門)を元気にして社会に貢献したい」との想いから、2005年に創業。あらゆる業界の成長・ベンチャー企業の内部に入り込み、コーポレートエンジニアとして企業の成長に貢献する「シェアード社員」サービスを展開しています。
ITとビジネスの両方を追い求めるコーポレートエンジニアが、シェアード社員としてクライアント企業で業務を遂行し、コーポレートIT部門の人材不足・知識不足・ネットワーク不足などの解消に貢献しているのです。
シェアード社員サービスは、社員数50~1,000名の中堅・中小企業が対象。クライアントの多くは成長著しい企業です。ユナイトアンドグロウのミッションとして「中堅・中小企業を強くする」「働き方を革新する」、さらにグループミッションとして「人と組織を強くする」を掲げています。
そんなユナイトアンドグロウの社風や想いについて、藤田さんは次のように語ってくれました。
藤田藤田さん
ユナイトアンドグロウという社名にもある通り、『つながりと成長』を非常に大事にしている会社です。コーポレートエンジニアには、その企業の“脳みそ”として自ら考えて行動することが求められます。そのため、自ら考えて行動し、それによって自ら成長していけることを重視しています。

社内では『インソーシング事業』と呼んでいますが、シェアード社員は『社内にITに詳しい人がいない』『人員が足りない』といった課題を抱えるクライアントのオフィスで働いています。モットーは“社員よりも社員らしく”。クライアントから見れば『外部の人』ですが、『社員以上にクライアント企業のことを考えて行動し、その会社を強くしたい』という想いで日々業務に取り組んでいます。

「選び、選ばれる」、対等な関係性を大事にする採用活動

ITの進化にともないコーポレートエンジニアへの需要が急激に高まっているため、ユナイトアンドグロウへの問い合わせも急速に増えているそう。2023年4月には新卒社員23名が入社。24卒は25名の採用を計画しているといいます。
組織の拡大が急務になっている中、今後は新卒採用数も増やす方針で、近いうちに今の倍以上の新卒採用ができるよう、通年採用の検討や新たな採用スタイルの模索を始めています。
ユナイトアンドグロウの採用コンセプトは「選び、選ばれる」。そこには、「対等な立場で採用活動をしたい」という想いが込められているといいます。
藤田藤田さん
『面接官が学生よりも立場が上で、企業が一方的に学生を選ぶ』という構図では、学生は『選ばれるためにはどうすればいいか』と考えてしまい、ありのままの姿が見えなくなります。

対等な立場で採用活動をすることで、学生のありのままの姿を見たいですし、私たちもありのままを見せていきたいと考えています。いいところばかりを見せようとすると入社後にギャップが生まれてしまい、早期退職につながるなど、お互いにとって不幸な結果になってしまうからです。

入社したからにはできるだけ長く自己成長を実感しながら活き活きと働いてほしいので、ミスマッチをなくすためにも、対等な立場で『選び、選ばれる』ことを大事にしています。

私自身、2013年に新卒で入社しましたが、今思えば生意気な就活生でした。『僕も選ぶ立場なので』と当時の採用責任者に言って、ありのままの姿で面談を行い採用されました。そう考えると、『選び、選ばれる』ことを大事にする姿勢は、以前から一貫していますね。
藤田 圭

「自分はどうしたいのか」が問われる社風

「フラットな社風」「たくさんの人とつながって成長できる」「色々な会社に行ける」など、ユナイトアンドグロウのキラキラした部分ばかりに目を向けている学生に対しては、仕事の難しさや大変さなど、働くことのリアルをしっかりと伝えるようにしているそうです。
ユナイトアンドグロウのシェアード社員は、クライアント企業に深く入り込む働き方なので、単にITの知識があればいいというわけではありません。会社組織の仕組みを理解して、「どうすればクライアント企業を強くすることができるか」、自ら考えて行動していかなければならないからです。
実際にやってみるととても難しい仕事だからこそ、仕事の厳しさも理解した上で、本気で「やりたい」と思った人に入社してほしいそう。
藤田藤田さん
結局、私たちがいくらその学生のことを気に入ったとしても、本人が当社の事業内容を理解した上で、本気で『やりたい!』と思っていないとミスマッチが起こります。本当にやりたいと思っていないとやっていけない仕事であることに加え、当社は社員1人ひとりが自分の意思にもとづいて自ら選択する機会が多い社風だからです。

例えば、『○○で悩んでいます』と上司や先輩に相談すると、よく『あなたはどうしたいの?』という問いが返ってきます。上司や先輩は、本人の『こうしたい』という思いを聞いた上で、それを踏まえて意見を伝えるだけです。「上司の話を鵜呑みにしないで自分で考えて行動する」ということが入社後もずっと続きます。

だから、採用面談でも『私たちは○○さんと一緒に働きたいと思っているけど、どうしたい?1 週間考えたい?何社か見てからまた面談する?別の会社に行ってから3年後に一緒に働く?』と、私たちの意思はきちんと伝えた上で、学生には一旦立ち止まって自分の意思をしっかり確認してもらうように促したりもします。
入社後も自分の意思が問われる機会が多いからこそ、採用活動でもそれを体験してほしいと考えています。

求めるのは理念に共感し、自ら考えて動ける学生

自由闊達な印象のあるユナイトアンドグロウですが、「求める人物像」はあるのでしょうか。藤田さんは、知識やスキルよりも、むしろマインドや仕事に取り組む姿勢を重視しているといいます。
藤田藤田さん
当社の理念に共感できることを前提として、コーポレートエンジニアという職種、さらにシェアード社員という働き方を理解した上で、それをやりたいと思うかがひとつ。また、当社は社会課題を踏まえて、あえてサービス提供先を中堅・中小企業に限定しているので、中堅・中小企業の支援に取り組みたいかという点も重要です。

これらを本気でやりたいのか、学生1人ひとりと向き合い、時間をかけて一生懸命すり合わせをしていきます。
シェアード社員という働き方ゆえ、1人で抱え込まず、自ら考えて行動し、自分から声を上げることも大事だといいます。
藤田藤田さん
シェアード社員として色んな企業に出向いていくので、ドラマで見るように、隣に同僚や上司がいて、困ったときにすぐ相談できるという環境ではありません。

クライアント企業にITに詳しい人がいないときは、私たちが自ら考えて行動し、クライアント企業を強くしていかなければなりません。必然的に自分主導になるので、指示通りに動きたい受け身な人には合わないでしょう。

ただ、自ら考えて行動するといっても、孤立無援で頑張らなければならないわけではなく、先輩や同僚の手を借りても構いません。ただ、UGメンバーはバラバラな場所で働いてることが多く毎日顔を合わせるわけではないので、その人が苦しい状況にあっても、自分からSOSを発してくれないと、周りはなかなか気づけません。

自分からSOSを出すことが大事で、それができる人は成長していけるし、一緒にやっていけるはずです。

プロジェクトの枠を超えて広がる「つながり」

シェアード社員は普段、クライアント企業で業務を遂行していますが、さまざまな形で社内のメンバーと交流する機会も設けられているといいます。藤田さんは、ユナイトアンドグロウのユニークなカルチャーについて明かしてくれました。
藤田藤田さん
社内のつながりを大事にする価値観があるので、月に1度、全社員が集まる場を設けています。全社会では、社長からの業績の発表などもありますが、会議というよりもラーニングセッションやグループディスカッションなどのイベント的なプログラムを通して、社員が『お互いを知る』ことを大事にしています

当社には3種類の組織があり、『スクラム』がクライアント単位で組成されるプロジェクトチーム、『ユニット』がユナイトアンドグロウをもっと面白い会社にするためのグループ、そして『ボンド』は『つながりと成長』という文化を醸成するための組織で、個人の成長にフォーカスしたグループです。これらの組織を通して、常に20~30人の社員とつながっていられます。
担当するクライアント企業が異なっていても、共通の興味・関心や課題意識を持った人が勉強会や委員会、部活動を立ち上げるなど、ユナイトアンドグロウのメンバーは、積極的につながりを求める人が多いといいます。
ユナイトアンドグロウ ロゴ

ともに創る企業内大学「UGアカデミー」

コーポレートエンジニアにとって欠かせないのが、学びの場。ユナイトアンドグロウには、コーポレートエンジニアを育成する企業内大学「UGアカデミー」があり、コーポレートエンジニアとしての知識やスキルを持たずに入社する新入社員でも、コーポレートエンジニアとして活躍するために必要な知識やスキルを体系的に学ぶことができます。
UGアカデミー1期生で、現在は運営にも携わっているコーポレートエンジニアの稲田さんに、UGアカデミーが大切にしていることを聞いてみました。
稲田稲田さん
UGアカデミーの運営で大切にしていることのひとつが『ともに創る』ことです。UGアカデミーは、学ぶ意欲を持った個人を会社として後押しするために発足しました。

設立当初から、受講生の声を聞いて一緒にプログラムを創っていくことを重視していて、同じタイトルの講座でも、受講者からのアンケートやヒアリングを踏まえて、より学びにつながる内容に毎年アップデートしています。

もうひとつは、クライアント企業で学んだことや気づいたことを、社内に還元することです。講師がクライアント企業での業務経験をもとに学びのコンテンツを作って、受講者はUGアカデミーで学んだことを自分のクライアント企業で実践するというサイクルを目指しています。

当社に入社する人は、『成長したい』という思いを強く持ち、やる気もポテンシャルもある人が多いですが、コーポレートエンジニアとして働き始めたばかりのときは、たとえやる気はあっても、たったひとりでは何から学べばいいのか、どこに向かって頑張ればいいのか、見えづらい部分があります。

UGアカデミーでコーポレートエンジニアの基本を学べば、その後は自分ひとりでもどんどんレベルアップしていけるようになるので、最初のチャレンジのきっかけをサポートするようなコンテンツを今後も提供できればと思っています。
稲田 陽音

コーポレートエンジニアを子どもの憧れの職業にしたい

東証グロース上場、12期連続売上高増加と、創業以来めざましい成長を続けているユナイトアンドグロウ。藤田さんは、ご自身の今後の展望を次のように語ってくれました。
藤田藤田さん
ユナイトアンドグロウで働く中で、世の中には苦しんでいる中堅・中堅中小企業がたくさんあることを実感しています。

最終的にすべての中堅・中小企業にシェアード社員がいる状態になり、同じビルの中にシェアード社員のネットワークができて、情報交換ができるくらいになるといいなと考えています。さまざまな業種の企業がシェアード社員を通して、お互いの知識・知見もシェアできるようになれば、クライアント企業にとってのメリットも大きいはずです。

シェアード社員を通してすべてのクライアントを助けられるようにするためにも、私自身は採用の仕事を通して、組織の拡大にコミットしていきたいですね。

今は子どものなりたい職業の上位がYouTuberですが、コーポレートエンジニアを子どもが憧れる職業にしたいです。事業会社でコーポレートエンジニアとして働くか、シェアード社員として働くかはどちらでもよいです(笑)
稲田さんも、コーポレートエンジニアとしての仕事やUGアカデミーの運営に大きな手ごたえを感じているそう。
稲田稲田さん
コーポレートエンジニアとしてクライアントを支援する中で、面白い仕事だなと感じていますし、クライアントから評価されて役に立っていると実感できることがモチベーションになっています。誰かをサポートするのが性に合っているので、コーポレートエンジニアとして、中堅・中小企業をさらに輝かせられるようになりたいです。

また、UGアカデミーの運営を通して、コーポレートエンジニアのステップアップをサポートしたいです。『将来コーポレートエンジニアになりたい』と考える子どもを増やすことにも貢献できればと思っています。

おわりに

自分の意思でキャリアパスを作ることができ、自分次第でいかようにも成長の可能性を切り拓けるユナイトアンドグロウ。
クライアントや社内のメンバーとの「つながり」を大切にしながらも、独立した「プロフェッショナル」として働きたい人には、無限のチャンスがありそうです。

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記事監修