私は学生時代に環境や企業の社会的責任について勉強していました。
当時はまだCSRという言葉がまだなくて、
ここまで環境についての関心も高くはありませんでした。
ですから「環境」をテーマにどのようにビジネスができるのか、
どうやって行けばいいのか想像できませんでした。
就職を考える時期になって会計士の資格取得を目指すか、就職するか悩みました。
良く考えて早く一人前になれる方が良いと思い、会計士の道に。
一般の企業で一人前となるには何年もかかるけども、会計士は3年もやれば、
その人の能力次第で一人前になれます。
資格取得のために1年半勉強し、その後大手監査法人へ就職。
そこで監査業務で経験を積み、数年後「環境監査部」が新たに設置されることになり、
環境についてはずっと興味を持っていたので、環境監査部へ移動を願い出ました。
前職では確かに現在と同じような仕事もしていましたが、
あくまで主軸は「サスティナビリティ」。
気候変動やCO2はその中の一部であって、全てではない。
しかし私は、CO2こそが最重要課題であり、そこに特化したいと考えたのです。
もうひとつは、今までのブランドを捨ててどこまで自分がやれるか、試してみたかった。
監査法人のブランドで仕事を続けるのも、一つの選択肢だと思いました。
確かに、審査機関はブランドも重要。
しかし、能力も同じくらい重要です。
まだまだこれからの分野だし、可能性は十分にあると考え、36歳で独立という道を選びました。
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