【Web3を支えるインフラを目指して。】
~日本の足腰になる事業を。NURO立ち上げ時の想い~
これからの日本の国力の足腰とは何かを考えたときに、それは明らかに通信インフラだと思いました。
当時は日本が無線通信業界の先頭を走っていたものの、固定通信はあまり進んでいなかった時代です。ソニーが固定通信の領域で高速通信を手がけることにより、日本の通信業界を牽引し、さらには国力アップを狙っていきたいと考えました。
また、ソニーグループにはゲーム、音楽、映画など多様なエンタテインメントコンテンツがあるので、高速通信はグループに対しての貢献もできると感じていました。
NUROの立ち上げで苦労したことは、やはり前例がないことによる難しさです。事業の企画側と、それを初めて聞く側には温度差が当然あって、過去の実績がない場合は、どのように説得すればその差を埋めていけるか、そのためにいかに表現するか、というのは特に苦労したポイントでした。数字に落とし込んで蓋然性を確かめたり、説明資料ではミスリードしないように慎重を期したりと、努力を重ねました。
~NUROが変えていくもの~
日本国内で見れば「NURO 光」は通信速度などを評価いただいていますが、海外に目を向けると、人が介在せず全自動で開通する仕組みなどがあり、大きく差をつけられていると感じます。情報のキャッチアップは社外だけでなく社内にも随時展開していきたいです。
また、これからNUROがより大きくなり成長していくためには、固定通信以外のものも必要になってくると考え、BtoBをメインにデータ蓄積やAI活用など周辺領域で積極的にトライしています。
~10年後のNUROの姿~
これからは固定通信と衛星通信の時代になり、Web3のインフラストラクチャーがメインのビジネスになるでしょう。ただし、データを使ったビジネスはまだまだ残り、AIも一層重要になってくると思います。ソニーネットワークコミュニケーションズは今まで以上に存在感を持っている会社になると思いますし、NUROは重要な役割を担うようになると考えています。
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