【音楽に芸術、カルチャー三昧だった10代】
幼い頃からピアノや書道、お絵かきなど芸術一般に親しんでいました。
母は下着以外は冬のコートまで全て手作りをするような人で、
普段から針や糸に触れてきたことが、
今のファッションの仕事の下地になったのかもしれません。
高校に入学してからは、美術学校へ進み、日本画を学びました。
そして大学では、池田満寿夫さんのシンナープリントという新しいアートに興味を持ち、
版画科でエッジングをやりました。
今振り返っても、
カルチャーに慣れ親しんでいた10代だったと思います。
【インスピレーションのまま就職へ】
就職活動もしなかったし、先に何も考えていませんでしたが、
シンナープリントを取り入れた作品を作ったりするうちに、
ファッション写真に興味を持ち始めました。
そのうち、ヘアメイクにも興味を持ち始めるようになってきたんです。
そんな背景の中、たまたまファッション誌のメイクアップコンテストに応募したのですが、
『流行通信賞』という賞をいただきました。
この時に、主催社の方から声をかけられ、系列の美容院で働き始めたんです。
これが私の最初の仕事。
そこから、自分から電話をかけてスタイリストの事務所に就職し、
今のキャリアがスタートしました。
【そして独立へ・・・】
就職した会社では、本当に多くの経験をしました。
昔は今と違って、パソコンもスマートフォンもない時代ですから、
イメージを伝えるのって本当に苦労したんです。
ですので、基本的に絵と絵のやりとり。
イメージをなんとか絵で作り上げても、
ひっくり返ってしまうという世界での経験は苦労した経験でもあり、
多くのことを学べた経験でもあったんです。
そんな中、スタイリストの時代に私が感じていたことは、
「モノ集めは非常に苦労するな」ということ。
であれば、スタイリスト向けに、
モノをレンタルするお店があったら便利なのではと思い、
現場で知り合った人たちとの人脈を活かし、
26歳の時に独立しました。
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