「すららネット」は私が前職時代に立ち上げた新規事業をMBOによって
買収、独立させた教育ITベンチャーです。

もともと大手FC（フランチャイズチェーン）支援会社に勤めており、
役員として多様な事業の立ち上げを行っていました。
「すらら」事業を始めたきっかけは、2004年に教育事業へ参入し、個別指導塾の経営に携わったこと。

当時、FCに加盟して東京で校舎をゼロから立ち上げ、1年半で生徒数約180名を集め、大きく成長させました。

ところが、生徒募集は進んだものの、生徒さんの成績はイマイチ上がらない。
個別指導塾の業態的な問題点に気がついた私は、
その課題を解決すべくeラーニングの「すらら」を企画・開発したのです。

残念ながら、学習機会はすべての子どもに平等というわけではありません。
経済的な理由、地域的な理由、健康上の理由などにより
学習を進めることが困難な子どももいます。

しかし、eラーニングなら安く、繰り返し自宅学習ができ、
本当の個別指導が実現できるのではないか。
さっそく塾を作って実証実験を行いました。

そこで感じたのは、学力の低い子は、それだけでつらい人生を歩んでいるということ。
学校で先生に当てられても答えられず、次第に自信を失って居場所がなくなっていく。
我々の塾には、そんな想いを抱えた「オール1」の子が集まりました。

ところが「すらら」で勉強を始めて数ヵ月後。
かつて10点、20点しかとれなかった子が、50点以上をとれるようになったのです。

そこで私が生徒さんから聞いたのは、「先生、初めて勉強が楽しいと思ったよ！」という言葉。
大きな衝撃を受け、その瞬間
「これはすごく価値があること。本気で情熱を傾けてやろう」と心に決めました。

我々が目指すのは、世の中の教育格差を根絶すること。
今までの教育スタイルでは光が当たらなかった子どもたちにも教育を届け、
教育の力で世の中の格差を埋め、可能性のある未来を切り拓きます。