ビジネススキル
公開日:2022年12月19日
更新日:2024年04月25日
就活で資格は必要⁉️あらゆる業界で有利に働く資格7選を紹介!
**「就活に資格は必要?」**
**「資格がないと、就活で不利になってしまうのでは?」**
そろそろ就活に動き始める時期、資格は必要なのかと悩みますよね。資格がないと面接で不利になってしまうのでは?と不安を抱えている人もいるでしょう。
結論から言うと、必ずしも就活に資格が必要ということはありません。ただ、業界・業種によっては資格が有利に働いたり、資格を取得するまでの過程や志望する業界への熱意が評価されたりする場合もあるので、資格を持っておいて損はないでしょう。
この記事を読めば、就活における資格の必要性や、資格を効果的にアピールする方法がわかります!
あらゆる業界で有利に働く資格も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
## 就活準備で資格はとるべき⁉️
結論、**就活に資格は必須ではありません。**なぜかというと、新卒での就活において、資格は「加点要素の1つ」でしかないからです。
資格を持っていないからといって、マイナス評価になったり選考に落ちたりすることはないので安心してください。
しかし、就活で資格を取得するには、メリットやデメリットがあります。それぞれ詳しく解説していきます。
### 就活のために資格を取得するメリット
まずは、就活のために資格を取得するメリットを紹介します。
* 履歴書にかける
* 面接時にアピールできる
* 業界によっては有利に働く
* 迷ったときの判断材料になる
まず、取得した資格は履歴書に書いたり、面接時にアピールしたりできます。
企業側もコストをかけて採用しているわけですから、資格をもって即戦力になりそうな人材であれば積極的に採用します。
また資格があることで、業界によっては有利に働きます。
取得している資格が入社以降に必要な資格であれば、採用担当者の目にも留まり、就活を有利に進められますよ。
資格によっては、企業研究をするうえで役に立つ場合があります。これについては、記事の後半でお伝えしますが、ファイナンシャルプランナーや簿記などの資格がこれに当たります。
### 就活のために資格を取得するデメリット
次に、就活のために資格を取得するデメリットを紹介します。
* **業界と合わないものだとあまり有利に働かない**
* **取得するまでに時間をとられる**
なかには、手当たり次第に資格を取ろうとする方もいますが、資格はあればあるほどよいわけではありません。志望する業界に合わない資格では、企業にアピールすることも難しいでしょう。
むしろ、ただの資格マニアと思われてしまいます。そのため、企業研究や業界研究を通して、志望企業にマッチする資格を見極めることが大切です。
また、資格勉強ばかりに時間をとられて、就活対策がおろそかになることもあります。資格取得を優先してしまって、就活に必要な準備が整わなければ本末転倒です。
そのため、資格を取得する際は、他の就活準備がおろそかにならないように、優先順位を決めて行動しましょう。
## 資格取得はいつすべき?就活での優先順位を考えよう
就活を進める際は、自分の状況や志望業界などをみて、資格を取得するべきか考えましょう。
就活準備には資格取得以外にも、以下のようなやるべきことがあります。
【大学3年生までにやるべきこと】
* 学チカ(学生時代に力を入れたこと)づくり
* インターン参加
* どのような仕事があるのかを知る
【就活解禁までにやるべきこと】
* 自己分析
* 業界・企業分析
* 企業の説明会に参加する
* ESの作成
* 面接対策
* スーツや証明書などを揃える
* メールテンプレートの作成
就活に向けて資格を取得するのであれば、志望企業のエントリーが盛んな大学3年生の冬までに済ませておくのがベストです。
もし出遅れてしまった場合でも、短期間で取得できる資格もあるので、チャンスはありますよ。
ただ資格を取得するには、就活準備に支障が出ないように、綿密にスケジュールを立てることが必要です。就活準備に優先順位を設けて、必要な準備がおろそかにならないように進めましょう。
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そのまま面接や企業説明会にエントリーできるので、より効率よく就活を始められますよ。
ぜひ、活用してみてくださいね。
## あらゆる業界で有利に働く資格6選
就活で資格を取得する際は、手当たり次第に取得すればいいわけではありません。志望企業にマッチした資格を取得する必要があります。
では、就活を有利に進めるには、どのような資格があるといいのでしょうか?ここでは、あらゆる業界で有利に働く資格を7つ紹介します。
* TOEIC(650点以上)
* MOS
* FP技能検定(2級以上)
* ITパスポート
* 簿記3級以上
* ファイナンシャルプランナー(FP)3級以上
* 普通自動車第一種運転免許
順番に見ていきましょう。
## TOEIC(650点以上)
|TOEIC||
|-|-|
|主催団体|[一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会](https://www.iibc-global.org/toeic.html)|
|資格種類|民間資格|
|試験形式|マークシート式|
|試験日|年10回(地域によって異なる)|
|受験費用|7,810円|
|勉強目安時間|400〜500時間程度|
|650点以上の割合|10%程度|
TOEICとは、「Test Of English for International Communication」の略称で、オフィスや日常生活中の英語でのコミュニケーション能力を測定するものです。
近年は、グローバルに事業を展開している企業も多いため、文系でも理系でもTOEICを取得しておくと、就活に有利に働きます。
就活でアピールできる点数は650点以上、日常的に英語を使う企業を希望する場合は730点以上を目指しましょう。また最近は「TOEICスコア〇〇点以上」と、採用条件を指定している企業もあるため、事前に調べてみてくださいね。
## MOS
|MOS||
|-|-|
|主催団体|[オデッセイコミュニケーションズ](https://mos.odyssey-com.co.jp/about/)|
|資格種類|民間資格|
|試験形式|選択式|
|試験日|全国で一斉試験は月1回、随時試験は試験会場ごとに毎日開催|
|受験費用|項目ごとに設定(「Word 365&2019」の場合は10,780円)|
|勉強目安時間|40〜80時間程度|
|合格率|70%〜80程度|
MOSとは、「Microsoft Office Specialist」の略称で、WordやExcelなどのMicrosoft Officeツールの使用スキルの証明になる資格です。
最近は、事務職や営業職、コンサルタントなどあらゆる職種でパソコンを使用します。そのため、特に経理や事務などのPCスキルが必要な職種を希望する場合は、取得しておくとよいでしょう。
汎用性の高い資格なので、幅広い職種で有利になりますし、周りとの差をつけて就活を進められます。
## FP技能検定(2級以上)
|FP技能検定(2級以上)||
|-|-|
|主催団体|[日本FP協会](https://www.jafp.or.jp/exam/about/)もしくは[一般社団法人金融財政事情研究会](https://www.kinzai.or.jp/fp)|
|資格種類|国家資格|
|試験形式|記述式、マークシート式(2級の場合)|
|試験日|年3回|
|受験費用|8,700円(2級の場合)|
|勉強目安時間|150~300時間程度(2級の場合)|
|合格率|25~35%前後(2級の場合)|
FP技能検定とは、「ファイナンシャル・プランニング技能検定」のことです。税金や投資、保険などお金を扱うのに必要なスキルがある証明になります。FP技能検定を取得するのであれば、難易度が高くなる2級以上を目指すのがおすすめです。
FP技能検定を取得すると、以下のような業界で役に立ちます。
* 金融
* 保険
* 不動産
* 税理士
* コンサルティング
また、お金に関する知識を身につけることで、志望企業の株や上場具合を専門的視点から分析できます。業界分析や企業分析にも大いに役立つので、就活で取得する資格として損はないでしょう。
## ITパスポート
|ITパスポート||
|-|-|
|主催団体|[情報処理推進機構](https://www.jitec.ipa.go.jp/)|
|資格種類|国家資格|
|試験形式|CBT式|
|試験日|週に1回から月に1回など(都道府県による)|
|受験費用|7,500円(税込)|
|勉強目安時間|100~150時間程度|
|合格率|50%前後|
ITパスポートとは、情報システムやネットワークなどの、ITに関する基礎知識を備えていることを証明できる資格です。情報システムだけでなく、経営戦略やマネジメントなどの知識があることも証明できます。
ITパスポートを取得すると、以下のような職業に役立ちます。
* 事務職
* IT企業の営業職
* ITエンジニア
* プログラマー
* Webディレクター
このようにITパスポートは、営業職やエンジニアなど幅広い職種に活かせる資格です。自分の可能性を広げる機会にもなるので、ぜひ挑戦してみてください。
## 簿記3級以上
|簿記3級以上||
|-|-|
|主催団体|[日本商工会議所](https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping)|
|資格種類|民間資格|
|試験形式|記述式、CBT式|
|試験日|年3回|
|受験費用|2,850円(3級の場合)|
|勉強目安時間|50〜70時間~(3級の場合)|
|合格率|40〜50%程度(3級の場合)|
簿記とは「帳簿記入」の略称で、経済取引によって発生した資産の管理や、収益などを記録するなどの、簿記に関する技能を検定する試験です。
取得する際は、基礎的な知識を習得できる3級以上を目指しましょう。簿記の資格は、特に金融業界で必要になることが多いです。
また簿記資格をアピールする際は、資格を持っていることよりも、簿記に関する「知識」があることを売りにしましょう。身につけた知識を売りにできれば、就活を一歩リードして進められます。
## 普通自動車第一種運転免許
|普通自動車第一種運転免許||
|-|-|
|主催団体|[各都道府県の公安委員会](https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/intro/tetsuzuki00.html)|
|資格種類|国家資格|
|試験形式|マークシート方式・技能|
|試験日|随時|
|受験費用|AT287,142円・MT303,902円|
|勉強目安時間|ATは最短14日・MTは最短16日|
|合格率|60~70%|
普通自動車第一種運転免許とは、自動車を運転して公道を走るために必要な免許です。すでに取得している方もいるのではないでしょうか。
普通自動車第一種運転免許は、自動車関連や営業職、不動産などの職種で必須という場合が多いです。入社してから取得していいという企業もありますが、早い段階で取得しておくことに越したことはありません。
また普通自動車第一種運転免許は、免許合宿を利用すれば最短2週間程度で取得できるので、ぜひ取得しましょう。
## 履歴書に書くだけじゃない!資格を就活に役立てる方法
就活においての資格取得は、履歴書に書くだけではありません。履歴書に書く以外にも就活に役立てる方法があります。
そこで最後に、資格を就活に役立てる方法を紹介します。
* **業界・企業研究の際に役立てる**
* **学チカに活用する**
* **資格の話をきっかけに、専門知識や興味をアピールする**
順番に見ていきましょう。
### 業界・企業研究の際に役立てる
取得した資格は、業界や企業研究に役立てられます。特にファイナンシャルプランナーや簿記などの資格を持っておくと、「儲かっている企業」や「伸びている企業」がわかるでしょう。
そうした研究の中で、自分との相性や本当にこの仕事がしたいのかなどの見極めもできます。また自己PRの際に、志望企業の特徴や仕事内容に対する見解を言及できると、採用担当者からの好感度も上がるでしょう。
業界や企業研究に役立てられれば、入社意欲や向上心が高く評価され、就活を一歩リードできますよ。
### ガクチカに活用する
就活のために取得した資格は、学チカにも活用できます。
ガクチカとは、「学生時代に頑張ったこと」「力を入れていたこと」という意味の就活用語です。
ガクチカは、エントリーシートや面接で聞かれる定番の質問。採用担当者は、資格を保有している事実よりも、取得するまでの過程を重視しています。
アピールする際は、資格を取得するまでの根気強い継続性や、計画性をアピールしましょう。
そして、取得した資格を入社後にどう活かすかまで言い切れると、入社意欲や向上心が伝わり、採用担当者への好印象につながるでしょう。
### 資格の話をきっかけに、専門知識や興味をアピールする
就活で取得した資格の話をきっかけに、専門知識や興味をアピールしましょう。資格を取得すれば、それなりの専門知識が身につきます。
就活で資格は必須ではありませんが、資格に関する専門知識を持っていることで、自分という人材の貴重性やスキルを高く評価されます。
また資格の話をきっかけに、企業に対する興味をアピールできると、入社意欲を高く評価されます。
資格の話をきっかけに、持ち合わせた専門知識や業界・企業への興味を積極的にアピールしていきましょう。
## まとめ
この記事では、就活における資格の必要性や、あらゆる業界で有利に働く資格を紹介しました。
あらゆる業界で有利に働く資格は、以下の7つでした。
* TOEIC(650点以上)
* MOS
* FP技能検定(2級以上)
* ITパスポート
* 簿記3級以上
* ファイナンシャルプランナー(FP)3級以上
* 普通自動車第一種運
就活における資格取得は、「加点要素」にすぎないため必須ではありません。ただ、資格を取得する場合は、就活準備に支障が出ないように優先順位を決めて進めましょう。
また就活で大切なことは、資格よりも「就活のノウハウ」と「自分の興味をはっきりさせること」です。
就活準備を惜しみなく行い、自分が本当に就きたい企業から内定がもらえるように就活を進めてくださいね。
関連記事:[エントリーシート(ES)の資格欄に書くべき資格や書き方を紹介!](https://cheercareer.jp/ip_blogs/article/1135)