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#算数の問題を小説にする遊び プロローグ

#算数の問題を小説にする遊び プロローグ

【問題】
弟は分速60メートルで歩いて家から図書館に向かいました。
兄は弟が家を出発して6分後に自転車で出発し、分速240メートルで弟の後を追いかけました。
兄が弟に追いつくのは兄が家を出発してから何分後でしょうか?
ーーー
このキーホルダーが何かって?
そうか。お前にこの話をしたことはなかったな。
そりゃあ、気にもなるよな。
別にどこに留めるわけでもなく、おれはこのキーホルダーをいつもポケットに入れている。
小さな小瓶にどこかの砂浜で詰めただろう砂が3分の1ほど。
文字も書かれていない無機質その小瓶は、小さな銀色のボールチェーンをつけて、おれのズボンのポケットにいつもしまわれている。
それは、蒸し暑い真夏の短パンの時も、真冬のUNIQLOの裏起毛のデニムパンツの時も同じだ。
この小瓶のキーホルダーが俺のポケットに常備されるようになったのは、今から3年くらい前。
あの日はたしか、梅雨が明けたばかりの7月。
いつも通り大学の授業に遅刻確実な、正午頃に目が覚めたんだ。毎晩夜中まで仲間とつるんでいたからな。
昼夜逆転で、ほとんど授業に出てなかったんだ。
あんただって同じだろ?理由もなく集まって、金もないから何もできない。
でも、信頼し合える仲間と一緒にいたら、携帯ゲーム機もイカした車もバイクも必要ないよな。
大学を卒業できたのが信じられない?そうかもな。でも卒業できた理由は簡単だ。

兄貴がいたから。

2つ年上の兄貴のおかげで、その年は大学の卒業も、甘酸っぱい恋愛も、ウソみたいな友情と金の出来事も、全部が上手くいったんだ。
ただ一つ失敗したのは、兄貴が死んだこと。あれは絶対に俺のせい。死んだ兄貴には「お前のせいじゃない。どっちみち俺は死んだんだから。変な責任感じるな。」って言われるんだろうな。でも、それも兄貴が死んじゃったら確認のしようもない。

大学の試験が近かったからおれは、大学に向かっていた。
正確には大学図書館。
前日に夜中まで酒を飲んでいたのもあって、頭痛が酷かったんだ。
いつもは自転車で行く道を俺は、分速60メートルほどの速さで歩いた。
家を出て、ちょうど6分後に兄貴は、俺が携帯を持っていない事に気が付いた。
兄貴はバイトに行きがてら、分速240メートルで自転車に乗って、俺の忘れ物を届けてくれた。

そうさ。本当なら、家から大学までの道のりで出会うはずだった。
俺たち兄弟は何分後に出会う事が出来たはずだったかわかるかい?

萩原晃平
執行役員
カラオケの十八番は玉置浩二です。(株)WCH 執行役員。 人材業…詳細を見る
カラオケの十八番は玉置浩二です。
(株)WCH 執行役員。 人材業界の大手R社や、大正初期から続く大手メーカー、テレビ制作会社などで営業・採用・クリエイターの職務を経験し現職へ。採用と育成をメインミッションにしつつ、企業への採用コンサルや、就活生・求職者へのセミナーなどマルチなお仕事をさせてもらってます。求人広告読むのが趣味です。

座右の銘は「年とるってのは細胞が老けることであって、魂が老けることじゃない。」by矢沢永吉
ですが、細胞が老けて生え際が後退していくことに毎日恐怖を感じています。


「パパの会社はすごいんだぞ!」って
自分の子供達が友達に自慢できる会社で仕事をする事。これが僕の力の源です。
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